話題の言葉 子どもの福祉周辺

情報源は朝日、読売、日経、毎日、産経、東京の各紙。(木ノ内博道)

2020年2月の新語

【ナカムラちゃん】アフガンの住民が、殺害されたペシャワール会中村哲さんにちなんで、生まれた赤ちゃんに命名して話題になっている。

【医療的ケア児】医療の進歩で増加している。10年で1.8倍。入院した子どもの付き添いをする親のサポートが必要と支援の輪が広がっている。

【幕尻優勝】初場所で優勝した幕尻の徳勝龍が話題になっている。

【壊れたテープレコーダー戦術】衆院予算委員会で首相が同じセリフを繰り返すことから名づけられた。

【レイハラ】レイシャルハラスメントの略。人種や民族、国籍を理由にした配慮を欠く言動が企業で問題になっている。

アーキビスト】公文書管理の専門家のこと。政府は認証制度を始める。

【ネオ学童】中学受験に向けて学力強化や習い事をうりにする民間施設が人気。

【監視資本主義】巨大IT企業がユーザーの行動を誘導するかつてない方法を持つ、と言われている。

【穴掘リスト】ひたすら穴を掘りその深さを競う大会が話題になっている。穴掘りをする人を穴掘リストと呼ぶ。

【グリーンインフラ】自然環境がもつ多様な機能を生かして災害のリスクを下げる考え方。コンクリートで固めた堤防やダムを意味するグレーインフラと対置して使われる。

【共家事】福井県の取り組み。夫婦が協力して家事に取り組むこと。

【オリパラ場所】8月12日13日に東京・国技館で大相撲が行われる。

【貼る化粧品】塗るから貼るへ化粧品が進化しつつある。カスタマイズシート。

【バイトテロ】トルコで配達用のピザに唾を吐きかけて客に届けたアルバイトの男に懲役18年の求刑。

【推し寺】寺院がクラウドファンディングで建物や宝物の修理などを行う動き。

【ドナー休暇】骨髄バンクなどドナー登録をする人が増えており有給休暇を導入する企業が増えている。

【極狭(ごくせま)物件】居室の広さが約3畳のアパート物件が都心で若者に人気。

【地元飲み】地域に密着した飲料メーカーなどが創業地で交流イベントを開いている。

【未利用魚】市場で流通しない魚を加工してハムなどに活用する動き。

【敬老バス】横浜市を始め各地でバスや地下鉄の敬老バスの利用者負担引き上げを検討している。

【AI美空ひばり】昨年の大みそか紅白歌合戦で登場。AIで再現し新曲を歌いセリフも語った。賛否の声がある。

新型肺炎外来】厚生労働省の動き。帰国者、接触者の外来を全国に設置する。

プロテイン商品】たんぱく質を効率よく摂取できるプロテインの需要が高まっている。コンビニにコーナー設置も。

【寺(てら)スタグラム】寺院自体が画像を発信する動き。

【妊娠依存症】ノンフィクション作家の石井光太さんが「ワケあり」の母親たちを密着取材中。我が子を育てられない女性のなかに妊娠依存症の人がいると。妊娠中や出産の後の、脳内でいろんなホルモンが分泌されて幸せな気持ちになれる。人によってはそれがたくさん分泌されて、すごい幸福感に浸れる、という。

【脱GNP営業】金融業界の古い営業スタイル。義理(G),人情(N),プレゼント(P)。これをやめる動き。

【ソバーキュリアス】酒を飲まないこと。飲めるがあえて飲まない人が増えている。作家の町田康さんのエッセー『しらふで生きる』が売れている。

【パラ聖火】採火の方法など自治体の工夫が話題になっている。

【マイニング】他人のPCを作動させるマイニングはウイルスか話題になっている。

【グレタ現象】子どもたちの間に広がる。肉食をやめたりプラスチック容器を家から追放する。親が悩んでいる。

【濃厚接触新型コロナウイルスの感染で使われている用語。

【特殊免疫】110歳以上の超長寿者に特殊な免疫細胞が血液中に含まれていることが分かった。

【スキマバイトアプリ】隙間時間に簡単な仕事をするアプリが人気。

ミューオン】宇宙から飛んでくる素粒子の一種。物を透視するので古墳や火山などの調査に役立つと注目されている。

【嚥下体操】肺炎予防のための体操として注目されている。食事前に唾液を出しやすくする。パタカラを発音するといい。

【多子世帯支援】少子化対策として第1子に月1万円、2子に月3万円、3子に月6万円を支給しようというもの。政府内の議論。予算規模は数兆円になる。

【透明マスク】マスクを着けての接客については新型肺炎で容認の傾向。こうしたなか透明のプラスチップのマスクが話題になっている。

【レイプ罪】スゥェーデンの法律。性行為でイエスという積極的な同意以外はノー(不同意)と解釈する法制化。

【サービス収支】訪日外国人の効果で初めて黒字になった。

【内定辞退指南本】企業に入社を断る内定辞退セットが人気。

【追っかけ視聴】NHKがはじめるインターネット同時配信(NHKプラス)で放送終了後も視聴できるサービスを始める。

【政府答弁書】政府の見解を国会議員が内閣に提出される質問主意書に文書で回答されるもの。野党の武器として注目されている。

【厚底シューズ規制】陸上マラソンで議論が相次いでおり世界陸連が規制に踏み切った。

【教科融合型】美術と国語や理科などを連動させた学びのこと。2020年度以降の動き。

【フィッシュオイル】青魚に多く含まれているオイル。日本人の摂取量が年々減っている。動脈硬化など心疾患が増加傾向。

【読書介助犬フィンランドでは吃音や恥ずかしさなど音読の苦手な子をサポートする犬がいる。各地の図書館で活躍している。

【ダブルケアカフェ】親の介護と子育てを同時に担う人が当事者同士語り合えるカフェが増えている。行政窓口は別々。出産年齢の上昇が背景にある。

【再生ウール】廃棄する衣服を素材に戻して衣服の材料に再利用する動き。ウールやダウンだけでなく化学繊維にも拡大中。

【縦折りスマホサムスンが世界で初めて発売。ガラケー風。

【高齢者指南本】高齢者が残りの人生をどう生きるかといった本の出版が相次いでいる。

妊娠高血圧症候群】低体重で生まれた女性に妊娠高血圧症候群のリスクの高いことが分かった。

【スマート白杖】京セラが発明。ホームの端に近づいたりすると振動や音で危険を知らせる。

【AIアナウンサー】ラジオやテレビに使われると人間の職を奪うと指摘されているが、災害時の心強い味方になるという意見も。

【氷河期限定求人】年齢を条件とする求人はできないが、厚生労働省は35歳以上55歳未満の長期無職者や非正規の人に関して認める。

【市中感染】新型コロナウイルスによる肺炎で感染源を追えない疑いが出てきている。

【ファイルレス攻撃】サイバー攻撃の一種で、パソコンのディスプレイにアクセス記録の残らない攻撃が増えている。

【ディープフェーク】AIを駆使して本物そっくりの動画などを作りこむこと。海外では偽動画が蔓延して犯罪のも繋がりかねない状態に。

【マイクロラーニング】数分の短い動画で学ぶ学習方法が人気。

【ネット調停】離婚や金銭トラブルなど民事紛争をネット上で解決する仕組みをつくる官民の動きが活発化している。

【エーロゾル】空気中に浮遊する微粒子のこと。中国で新型コロナウイルス感染で飛沫感染で話題になっている。

【手ぶら決済】ローソンはレジの決済で実験。

【マスク抱き合わせ販売】品薄のマスクを高額商品とセット販売したことで公取委が調査するとコメント。

【サポカ補助金】国は高齢者の安全運転のためにサポートカー購入に補助金を出す動き。

【アンコンシャスバイアス】多様な人々が働きやすい職場を作るため無意識の思い込みに気を付ける動き。「男だから」「女だから」「外国人だから」など。

【コロナショック】株価の大幅下落のこと。新型コロナウイルスの感染で世界経済に影響が出ている。

【ご当地スポーツ】つくば市の市民らが科学や自然を取り入れたご当地スポーツを考案。

【公安系】警察官、自衛官、消防士などの仕事を公安系としてひとくくりにして募集する動き。公安という言葉にこだわりのある人もいるとして話題に。

【病院船】新型肺炎で病院の機能をもった病院船の導入が超党派の議員で検討されている。